住宅ローンの滞納は何ヵ月まで大丈夫?

自己破産するとどうなるの?メリットとデメリット

 

マンションのローンが返済できなくなって何も対応しないでいると、最終的に行き着く先は「競売⇒自己破産」という流れでしょう。

 

自己破産については、「破産」という言葉のイメージから、「もう人生終わり」みたいなイメージを持っている人もいるかもしれませんね。

 

 

 

でも、自己破産は経済的に再スタートを切るための制度ですから、「人生終わり」というわけではありません。

 

自己破産するとどういうことになるのか、メリットとデメリットを見ていきましょう。

 

 

 

自己破産のメリット

 

自己破産のメリットは次のようなものです。

 

すべての借金の返済義務がなくなる

住宅ローンはもちろん、キャッシングやカードローンも含めて、自己破産の申告時点で抱えていたすべての借金がゼロになります。

 

これが最大のメリットです。

 

ただし、マンションなど財産を持ったまま借金をゼロにしてもらうことはできませんから、こうした財産がある場合は換金して債権者に分配することになります。

 

身ぐるみはがされて無一文になるというわけではありません。
預貯金は20万円まで、現金は99万円まで残すことができますし、生活に必要な家電や家具も特に高額なものでなければ残すことができます。

 

車は評価額が20万円以上なら処分・換金の対象となりますが、20万円未満なら残すことができます。
初年度登録から10年以上経過しているような車も残せることが多いようです。

 

 

督促や給与の差押さえがなくなる

弁護士や司法書士に自己破産の手続きを依頼すると、督促状や取り立ての電話がピタリとなくなります。

 

また、借金の返済遅延が続くと給与を差し押さえられることがありますが、自己破産手続きと同時に強制執行停止の手続きをすると給与の差押さえを解除できます。

 

 

 

自己破産のデメリット

 

デメリットもいくつかあります。

 

クレジットカードが使えなくなる

自己破産をすると個人信用情報機関に「金融事故」として登録されます。
いわゆるブラックリストというやつです。
その後、5〜10年程度は新たな借り入れはできませんし、新たにクレジットカードを作ることもできません。
現在もっているクレジットカードも使えなくなります。

 

 

費用がかかる

弁護士や司法書士に自己破産の手続きを依頼するには、費用がかかります。

 

一般的な費用は
司法書士なら15〜30万円程度。
弁護士なら20〜60万円程度。

 

特に処分すべき財産を持っていない状態で自己破産をするなら費用が比較的安いのですが、マンションや車など財産がある場合は換金して債権者に分配する手間がかかるため費用も高くなります。

 

数十万のまとまったお金を用意するのは大変ですが、法テラスを利用すれば分割払いも可能です。

 

 

職業制限がある

自己破産の手続きが完了するまでしばらくの間(半年〜1年程度)は、一定の職業に就くことができません。
弁護士、公認会計士、税理士、司法書士、証券会社の外交員、生命保険の外交員、警備士などの職業です。

 

 

官報に住所氏名が掲載される

行政機関が毎日発行している「官報」という文書に自己破産者として住所氏名が掲載されます。

 

でも、官報の自己破産者の欄に毎日目を通している人なんて周りにいませんよね。
たとえば信用情報機関の人や闇金業者など、ごくごく限られた一部の人しか見ていません。
(闇金業者からDMが届くことがあるかもしれません)

 

官報に載ったせいで職場に知られたり、近所の人や親戚に知られるということはまずないのでその点はあまり心配いりませんよ。

 

 

連帯保証人に迷惑がかかる

最近は住宅ローンを借りる際に、保証料を支払って保証会社と契約するのが一般的なので連帯保証人を立てている人は少ないかもしれません。

 

でも、連帯保証人を立てている場合は、あなたが自己破産すると連帯保証人に大きな迷惑がかかるので、この点は非常に大きなデメリットです。

 

 

プライドの問題

損得で考えると自己破産した方がすっきり片付くので得なのですが、どうしても自己破産に抵抗がある人もいます。
プライドの問題です。

 

先ほど説明したように、職場や親戚に知られることなどまずありませんが、自分自身で「自分は自己破産した人間なのだ」という負のイメージが拭い去れなくなるからでしょう。
そのため自己破産だけはなんとしても避けたいと考える人も多いようです。

 

わたしは、その考えもあながち間違いではないと思います。
損得だけで考えるのではなく、つらい状況でも自己破産せずに切り抜けることができたという自信が、再スタートを切るための原動力になるからです。

 

 

 

「競売⇒自己破産」の流れを避けたいなら

 

「もうどうにでもなれ」と自暴自棄になって何もせず、マンションを競売にかけられた挙句に自己破産するというのも1つの道です。

 

でも、決してラクな道ではありません。

 

競売の場合、特に家にいることが多い主婦や、子どもがいる家庭は精神的な負担が大きいのです。

 

 

 

詳しくは、こちらの記事を読んでもらうと具体的にイメージできると思います。

 

 

>>競売の流れ【前半】競売の準備から入札の準備が整うまで

 

 

>>競売の流れ【後半】入札開始から強制退去まで

 

 

>>競売になると近所の人にバレる?

 

 

マンションを手放すにしても、競売にかけられて追い出されるような状況になるよりは、任意売却の方が精神的な負担は圧倒的に少なくて済みます。

 

任意売却は手間や費用がかかると思っている人が多いのですが、実際にはほとんど業者がやってくれますし、費用の心配も無用なんです。

 

 

>>任意売却の流れ

 

 

>>「持ち出し費用0円」って本当? 任意売却にかかる費用

 

 

 

任意売却にあたってあなたがやらなければならないことは、任意売却の専門業者を選んで契約を結ぶことくらいです。

 

これだけで、自ら積極的に解決しようと努力したと金融機関からも評価されて、その後の対応が変わってくるんです。

 

任意売却なら、その後ローンがたくさん残っていたとしても自己破産せずに解決する方法があるんですよ。

 

 

>>売却後に残った債務はどうなる?永遠に返済し続けるの?

 

 

 

競売⇒自己破産という道を避けたいなら、あなたが一刻も早く決断して行動を起こすことです。

 

行動が早ければ早いほど、解決策の選択肢が増えます。

 

 

といっても、どんな行動を起こせばいいかわからないという人は、ぜひこちらの記事を読んでみてください。

 

 

>>マンションのローンが払えなくなったとき、どこに相談するべき?